化学農薬を使わないことは、都市農場では特に重要です。屋上や壁面は風通しが良い分、農薬が周囲に飛散しやすい環境でもあります。Flint Grove Labでは開設当初から農薬ゼロを続けており、その代わりに使っているのがコンパニオンプランツと木酢液です。
コンパニオンプランツとは何か ¶
コンパニオンプランツとは、一緒に植えることで互いに良い影響を与え合う植物の組み合わせのことです。農場で最も効果を感じているのは、バジルとトマトの組み合わせです。バジルの香りがアブラムシを遠ざけ、トマトの成長を助けると言われています。また、マリーゴールドをプランターの端に植えると、土の中のセンチュウを抑える効果があります。
農場で実際に使っているコンパニオンプランツの組み合わせ ¶
農場では以下の組み合わせを使っています。トマト+バジル(アブラムシ対策)、ルッコラ+ミント(アオムシ対策)、ニンジン+ネギ(ネギの香りがニンジンの害虫を遠ざける)。ただし、ミントは地下茎で広がりやすいので、必ず別のポットに植えて隣に置くようにしています。同じプランターに植えると、ミントが他の植物を圧迫します。
木酢液スプレーの作り方と使い方 ¶
木酢液は炭を作るときに出る煙を冷やして液体にしたもので、農業資材店や園芸店で購入できます。農場では500倍に薄めて(水1リットルに対して木酢液2ml)、週に一度、葉の裏側にスプレーしています。アブラムシやハダニの発生を抑える効果があります。ただし、濃度が高すぎると葉が傷むので、必ず薄めて使ってください。
それでも虫が出たときの対処法 ¶
コンパニオンプランツと木酢液を使っていても、虫が完全にゼロになるわけではありません。農場では、アブラムシが発生した場合は手で取り除くか、水で洗い流すことを基本にしています。大量発生した場合は、その株を隔離して他の植物への拡散を防ぎます。農薬を使わない分、早期発見が大切です。毎朝の水やりのときに葉の裏側を確認する習慣をつけることをおすすめします。
農薬ゼロを続けるための心構え ¶
農薬を使わないと、見た目が少し不揃いな野菜ができることがあります。葉に小さな穴が開いていたり、形が歪んでいたりすることもあります。それは虫が食べた証拠でもあり、農薬を使っていない証拠でもあります。農場では、そういった野菜も定期便でお届けしています。食べる部分に問題がなければ、見た目の不揃いは気にしないでください。
農薬を使わない栽培は、手間がかかる分、植物の状態をよく観察する習慣がつきます。Flint Grove Labのスターターキットには、農薬を使わない栽培方法を詳しく解説したガイドブックが付属しています。